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 毎月末の金曜は午後3時に早帰りし、消費拡大や働き方の見直しを目指す「プレミアムフライデー」が、24日午後、始まった。官公庁や企業では早速、早帰りする公務員や会社員らの姿がみられ、百貨店や飲食店ではお客を引き寄せようとキャンペーンが繰り広げられた。

 「3、2、1、カンパーイ」。JR東京駅に近い大丸東京店では、午後3時ちょうどに女性モデルらが乾杯。割引や特別イベントなど50種類の企画を用意した。担当者は「プレミアムフライデーを大きく盛り上げていきたい」。

 売り上げ低迷に悩む大手百貨店は、新たな商機と見て力を入れる。東京・池袋の西武池袋本店では、屋上庭園での足湯体験を実施した。各種アンケートでプレミアムフライデーの過ごし方として「旅行」が上位に来ることから、気分だけでも味わってもらおうとの企画だ。地下の食品フロアでは「フライ」とかけた揚げ物の試食サービスもあった。担当者は「百貨店のサービスを知ってもらうきっかけになれば」と話す。

 一方、金曜夕に出発する専用プランなどを用意した旅行業界。JTBや日本旅行は、限定の割引クーポンの配布は「好調」(JTB)というが、別のある大手旅行会社は「専用商品が爆発的に売れているとは言えない」(広報)。JR東日本が新幹線のグランクラスと温泉宿での宿泊をセットにしたネット専用のプランの売れ行きも「予約にはかなり空きがあった」(広報)という。旅行会社の担当者は「行けなくなればキャンセル料がかかる。月末金曜の早帰りが定着しないと、旅行には踏み切れない人が多いのでは」。

 経済産業省はプレミアムフライデーは安売りイベントではないと位置づけるが、初日は衣料品の半額キャンペーンや、飲食物の無料振る舞いなど、セール色の強いイベントが多かった。節約志向の消費者をひき付けるため、企業は値引きをせざるを得ない状況だ。

各業界のプレミアムフライデーの取り組み

・百貨店

施設内の飲食店を定額で巡れるイベントやメイクアップ講座など。デパ地下では、揚げ物の特売も。

・スーパー

生鮮品や揚げ物の特売、タイムサービス、割引クーポン配布

・旅行会社

専用商品の販売、割引クーポン配布

・居酒屋チェーン

営業時間の前倒し、ビール1杯サービス

・ネット通販

タイムセール

・コンビニ

揚げ物やおでん、総菜の割引、限定弁当

・遊園地

夜間パスポートの適用時間の前倒しなど

・ホテル

特別プランの発売、レストランで各種サービス

・その他

ケーキのイチゴを通常の一つから三つに(銀座コージーコーナー)、1千円以内の本を1冊プレゼント(ブックオフコーポレーション)、牛丼と豚丼が半分ずつの「半丼」の販売(吉野家HD)