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 進学や就職などをきっかけに、スーツを新調する方も多いでしょう。できれば既製品ではなく、個性を出したい――。最近は、割と低価格でも生地や襟のかたちなどを選ぶことができる、手軽なオーダースーツを扱う店が増えています。

 1着ずつ、一からつくる「フルオーダー」と呼ばれる注文スーツは、注文確定まで少なくとも数日かかる。まず生地やデザインを選び、ボタンの材質や裏地の色、ポケットの形など詳細を詰め、採寸する。後日、仮縫いしたスーツを試着し、さらに最終的な微調整を施す。

 一方、20~30代向けのブランド「テーラーフィールズ」では、注文にかかるのは40分から1時間ほど。生地を決め、下襟やポケットなどを決まったデザインから選ぶ。肩幅など、人によって大きく異なる部分はしっかり採寸する。

 運営するメルボグループで販売を担当する松岡裕哉次長は、利用者が一番気にするのは、「最終的に値段がいくらになるかだ」と指摘する。「予算に合わせて生地や仕立てを選ぶシステムで、お客さんに不安を与えない」

 スーツの知識が無い人には、店員がいろいろ提案してくれる。

 利用者には、スポーツに打ちこんできた人も多いという。肩幅が広い、下半身の筋肉が発達している――。既製品では対応できない体形の悩みも、オーダー品なら克服できるからだ。

 こうして仕上がったスーツは、2万円台から。選ぶ生地でバラツキはあるものの、既製品ともそれほど変わらない。

 あるメーカーの担当者は、「自分なりの『こだわり』を求める、若い世代の消費志向に合っている」という。そのため、SNSを使うなど、若者への宣伝に力を入れるメーカーも多い。(伊藤弘毅)

シンプルな価格設定

 「テーラーフィールズ」を展開する1918年創業の老舗メルボグループ(大阪市)は、シンプルな価格設定が売りだ。生地とボタンなどの違いで3ランクに分かれた「仕立て」を決めてしまえば、追加料金が発生しない。注文から納品まで約6週間。スーツ上下で2万3千円から。

問屋流の豊富な生地

 「グローバルスタイル」は、大阪・船場の生地問屋「タンゴヤ」が2009年に立ち上げたブランド。その仕入れ力を使った、生地の豊富さが特徴だ。2着セットだと安くなる設定で、家族や友人らと1着ずつ買うこともできる。注文から納品まで3~4週間。スーツ上下の2着セットで、4万8千円から。

サイズ探しも簡単

 京都・山科で1970年に開業した、オーダーメイドスーツ専門店が発祥の「オンリー」。十数種類ある採寸用の服を着ることで、簡単に自分に合ったサイズを探せる。注文から納品までは約2週間。スーツ上下で3万8千円から。ジャケットやベスト、スラックスを、単品でつくることもできる。

柄違いの2パンツ

 1978年に福岡で創業した「ダンカン」は、1着のジャケットにスラックスが2本つく「2パンツスーツ」が主力だ。替えのパンツは違った柄を選ぶこともできる。細部に個性を出したいビジネスマンを意識しているという。注文から納品まで3~4週間。2パンツスーツは2万2800円から。

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 西日本に店舗があるメーカーを取り上げました。価格はいずれも税別。

(きりとりトレンド)

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