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 衛星放送のBSと110度CSのチャンネル数を最大で2倍に増やせる「左旋(させん)」という技術の試験放送が1日始まる。専用のアンテナやテレビが必要だが、2018年末から家庭でも見られるようになる。BS、CSともに電波の枠が足りず新規参入ができなくなっており、チャンネル数を増やす必要が出ている。

 BSは現在29チャンネルあり、18~19年にNHKと民放キー局系列の4K放送6チャンネルが加わる。110度CSは現在54チャンネルある。

 BSの4K放送にはWOWOWも参入を要望し、CSでは数十の事業者が新規参入を希望しているが、電波の枠が足りない状況だ。

 現在の衛星放送は「右旋(うせん)」で、右回りのらせん状の電波に乗せて送られている。「左旋」はこれと同時に左回りの電波も発信する技術で、同じ帯域の電波を2倍活用できる。

 テレビ局などで作る「放送サービス高度化推進協会」が1日、CSの衛星を使って左旋の試験放送を始める。BSは9月に打ち上げられる人工衛星から左旋方式が可能になる。

 BSの左旋は、18年12月~20年12月にWOWOWやNHKの8K放送、通販の「ショップチャンネル」など計5チャンネルが始まる。CSの左旋は18年12月から有料放送「スカパー」の8チャンネルが始まる。

 ただ、アンテナで受信した左旋の電波をテレビに送る際、電波がアンテナ線から漏れて空港のレーダーなどに影響する恐れがある。総務省は障害の影響を見極めながらチャンネルの拡大を進める。(上栗崇)

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