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 白紙に縦書きで、ワープロの印字が整然と並ぶ。

 「日本を否定するものを許さない」「反日分子」

 朝日新聞阪神支局襲撃事件の3日後の1987年5月6日、「赤報隊」を名乗る犯行声明文が東京の通信社に届いた。その文章や語句から、兵庫県警の捜査本部は右翼関係者らを中心に捜査したが、犯人逮捕に至らなかった。

 支局3階の襲撃事件資料室にある声明文は全体が黄ばみ、所々に赤紫色のシミもある。紙の劣化に加え、指紋や掌紋の採取のために使われた金属粉が酸化したためだ。

 声明文には7カ所に四角い穴が開いている。捜査本部が字体から犯人が使ったワープロ機種を特定するため、文字の一部を切り取った。

 「すべての朝日社員に□□を言いわたす」

 「□□」には「死刑」の2文字があった。ほかに天罰、極刑、処刑と言い回しを変え、殺人テロを宣言していた。

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