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 中国の国政への助言機関である全国政治協商会議(政協)が3日、北京の人民大会堂で開幕した。兪正声(ユイチョンション)・政協主席が活動報告を読み上げ、「脱貧困の難関に挑むことに焦点を当て、貧困地区に深く入り、調査研究や監督を進める」と述べた。また、「習近平(シーチンピン)同志を核心とする党中央」との表現を何度も用い、習国家主席への忠誠を強調した。

 政協は共産党や各界の代表などで構成され、政府に政策提案などを行う。米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、姚明さんや俳優のジャッキー・チェンさんら多くの著名人も委員になっている。

 農民や社会的弱者の底上げを目指す脱貧困は、昨年始まった経済5カ年計画の柱の一つ。格差の拡大による社会の不安定化を防ごうと習指導部が力を入れる貧困対策に、政協も積極的に提案や監督を行う姿勢を強調した。兪氏は、製造業の過剰生産能力の調整による失業者の再就職、バリアフリー、ゴミ処理など庶民生活に直結した問題にも積極的に取り組む意欲を示した。

 さらに兪氏は、香港返還20周年を記念する行事に力を入れ、香港の政治や社会など各分野の交流を促進するとした。台湾については「いかなる台湾独立の行為にも断固反対」とした上で、台湾の民間交流や青年交流を深めるとした。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は5日に開幕する。(北京=西村大輔)

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