ロッシーニ演奏の権威として知られ、たびたび来日して多くの後進を育てたイタリアの世界的指揮者で音楽学者のアルベルト・ゼッダさんが6日、イタリア・ペーザロで死去した。89歳だった。イタリアの歌劇場が発表した。

 28年ミラノ生まれ。57年に伊の国際コンクールで優勝。60年代以降、「セビリアの理髪師」などのオペラで知られる作曲家ロッシーニの再評価を志す「ロッシーニ・ルネサンス」を指揮者のクラウディオ・アバドとともに牽引(けんいん)。ロッシーニの生誕地、ペーザロで「ロッシーニ・オペラ・フェスティバル」を創設し、長く音楽監督を務め、シラグーザ、フローレス、バルチェッローナといった名歌手たちを世に出した。

 藤原歌劇団や東京フィルハーモニー交響楽団にたびたび客演。昨年12月には東京で米寿記念のコンサートが開かれるなど、日本にもファンが多かった。(編集委員・吉田純子)