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 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件で、不起訴処分となりマレーシアから強制退去させられた北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル氏(46)が4日未明、経由地の北京に到着した。リ氏は事件について「マレーシアは捏造(ねつぞう)した証拠で私を殺人犯にした。我らの共和国の尊厳を害する謀略だ」などと捜査を批判した。

 リ氏は北京の首都国際空港で記者団に対し、「殺人事件の首謀者だと様々な容疑をかけられた。証拠を出すよう求めたら、会社からもらった薬を毒薬として提示された」と捜査の不当性を強調。「大使館の人らと私が結託して、事件を主導したと言われた」「全部認めたら北朝鮮に帰してやると言われた」と捜査当局への不満をあらわにした。

 リ氏は正男氏殺害に関与した疑いで2月17日に逮捕された。しかし、3日の勾留期限までに起訴するだけの証拠がそろわず、司法当局が不起訴処分にした。(北京=延与光貞)