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 2日に投票が行われた英国の北アイルランド自治政府議会選挙(定数90)は4日、全議席が確定した。プロテスタント強硬派の民主統一党(DUP)が28議席で第1党を維持したが、カトリック強硬派のシンフェイン党が27議席とDUPに肉薄。正副首相を選ぶ両党の連立交渉は難航が予想される。約10年ぶりに自治が停止し、英政府の直轄統治が復活する可能性がある。

 北アイルランドでは、ユニオニストと呼ばれる英国の統治継続を支持するプロテスタント系住民と、ナショナリストと呼ばれる英国からの分離とアイルランド帰属を主張するカトリック系住民が対立。1960年代から約30年にわたりテロが繰り返された。98年の包括和平合意に基づき、自治政府は両派の最大政党から選出された正副首相が協力して運営してきた。

 1月にシンフェイン党のマクギネス副首相がエネルギー政策の失敗を理由にDUP党首、フォスター首相の退陣を求めたが受け入れられなかったことに抗議し、辞任。連立政権が崩壊し、解散選挙となった。英BBCによると、投票率は速報値で64・8%。任期満了に伴う昨年選挙の54・9%を大きく上回った。(ロンドン=渡辺志帆)

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