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 中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)が5日、開幕した。李克強首相は政府活動報告で、国家主席でもある習近平(シーチンピン)・中国共産党総書記が「党中央の核心」と位置づけられたことについて、政府の立場からも「重大で深い意義がある」と言及した。

 最高指導部が入れ替わり、習指導部の2期目が始まる今秋の共産党大会に向けて、習氏の権威を内外にアピールした格好だ。

 李首相は報告の冒頭で、昨年10月の第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)で、正式に習氏を「党中央の核心」と位置づけたことに言及し、「人民の根本的な利益を表し、国の発展と社会の安定を保証するものだ」と述べた。さらに、反腐敗や脱貧困への取り組みを挙げ、昨年1年の成果は「習氏を核心とする党中央の正しい指導の結果だ」と総括した。

 報告の最後に、李首相は今年の経済や社会の発展目標の達成に向けて、「習氏を核心とする党中央のもとにさらに団結し、心を一つにして努力しよう」と呼びかけた。

 共産党内では昨年初めに地方の指導者から、習氏を「党の核心」と位置づける発言が出始め、6中全会の文書で正式に習氏を「党の核心」と位置づけた。習氏の最高指導者としての権力強化をはかり、人事配置などで習氏の意向を通しやすくする狙いがあるとみられる。(北京=延与光貞)