【動画】鉢伏山付近に墜落した長野県の防災ヘリ「アルプス」=三澤泰博撮影
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 5日午後3時すぎ、長野県松本、岡谷の市境にある鉢伏(はちぶせ)山(標高1929メートル)付近で、県の防災ヘリコプター「アルプス」が墜落しているのを県警のヘリが見つけた。防災ヘリに乗っていた男性9人のうち3人が松本市の病院に搬送されたが、いずれも死亡が確認された。このほか2人が意識不明で、4人の安否が確認できていない。

 県警によると、死亡した3人のうち2人は、いずれも県消防防災航空隊員の伊熊直人さん(35)=松本市=と甲田道昭さん(40)=同県上田市。

 県警によると、防災ヘリにはパイロット1人(56)、整備士1人(45)、35~47歳の消防隊員7人の計9人が乗っていた。意識不明の2人は機内で見つかったが呼びかけに応じず、壊れた機体に挟まれた状態で救助できていない。県警は日没と積雪のため、午後6時10分にヘリによる捜索を打ち切った。

 県や国土交通省などによると、墜落したヘリは、つり上げ救助の訓練をするため、同日午後1時33分に松本空港を離陸。1時53分に高ボッチ高原の臨時ヘリポートに着く予定だったが、2時15分ごろ、県消防防災航空隊から「アルプスと連絡が取れなくなった」と県警航空隊に連絡が入ったという。防災ヘリなどは通常、離陸後は民間航空機のような管制は特に受けず、主に目視で飛行する。

 機体は米ベル・ヘリコプター社の「ベル412EP型」で1997年に導入された。今年2月にあった「(飛行時間)300時間点検」では異常はなかったという。

 長野地方気象台によると、現場付近は5日午前中から高気圧に覆われて晴れていた。昼過ぎから薄い雲がかかり始めたが、雨や雪は観測されていない。午後2時ごろの現場付近の風速は北の風4・7メートルだったという。気象台の担当者は「現場付近の天候は比較的平穏だったと考えている」と話した。

 国交省は航空事故に認定し、国の運輸安全委員会は6日に航空事故調査官を現地へ送ることを決めた。