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 百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)の大西洋社長(61)が31日付で退任する方針を固めたことが6日、明らかになった。後任の社長は週内にも決める。百貨店事業に頼ったことが裏目に出て業績が悪化しており、大西氏が責任を取って退く形だ。

 大西氏は旧伊勢丹出身で、2012年に社長に就任。他の大手が売り場を専門店に貸し出す不動産事業の比率を上げるなか、百貨店事業にこだわってきた。売上高に占める百貨店事業の割合は9割を占める。

 だが、消費の低迷や訪日外国人客の「爆買い」失速などの影響を受け、17年3月期の営業利益は前年比3割減の240億円と大幅な減益になる見通し。事業の多角化を進めるために始めたブライダル事業なども、百貨店事業の穴を埋められるほどには成長していない。

 三越伊勢丹は、今月下旬に三越千葉店(千葉市)と三越多摩センター店(東京都多摩市)を閉めるほか、伊勢丹松戸店(千葉県松戸市)や広島三越(広島市)など4店の縮小を検討している。ただ、整理縮小は三越の店舗が中心で、旧三越出身者からは不満の声も出ていた。