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 伊勢湾と三河湾のイカナゴ(コウナゴ)漁について、愛知、三重両県の漁業者が6日、今年の禁漁を決めた。両県の調査や漁業者の試験操業で稚魚がほとんど取れなかったため。両県の漁業者が資源管理を始めた1980年代半ば以降、禁漁は昨年に続き2回目。

 両県の漁業者代表約40人が三重県鈴鹿市で話し合って決めた。稚魚がほとんど取れなかった理由を、愛知県水産試験場漁業生産研究所の植村宗彦主任研究員は「産卵する親魚が少なかった。前年が少なかった上、夏の高水温で夏眠中のイカナゴが大きく減ったことも影響した」と話す。イカナゴは水温が上がる春から秋に伊勢湾口部の砂地に潜って夏眠するが、調査では生残率9%と、平年の67%を大きく下回ったという。

 イカナゴ漁は例年、3月上旬に始まる春の風物詩。愛知県しらす・いかなご船びき網連合会の高塚武史会長(69)は2年連続の禁漁について「来年取れる保証はないが、腹をくくって決断しなければいかん時だ」と話した。(佐野登)