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 性犯罪を厳罰化する刑法の改正案が7日、閣議決定された。成立すれば、男性が性暴力の被害者となった場合も罪に問われるほか、家庭内の性的虐待に対応する罪が新設される。「被害者の苦しみを受け止め、声を上げやすい法律に」と被害者たちは願う。

 「もし被害に遭ったころに法律が変わっていて、加害者が処罰され、社会的制裁も受けていれば、ここまでは苦しまなかったかもしれません」

 関東地方に住む30代の男性が性被害を受けたのは中学時代。同級生や先輩からのいじめがエスカレートし、裸にされたり、人前で自慰行為を強いられたりした。先輩に個別に呼び出され、首を絞められながら無理やり性交も。当時、それが性被害とは自分でもわかっていなかった。「性犯罪は女性への暴力を指すと思っていました」

 21歳のとき、不登校や引きこもりなど「生きづらさ」を抱えた人たちの勉強会に参加。被害体験を語り、周囲の指摘で「あれは性暴力だった」と気づく。しかし、心療内科やカウンセラーに相談しても被害を信じてもらえず、「男性は被害に遭っても妊娠しない」などと軽く扱われた。支援する側の無理解が、より苦しみを深めた。

 今回の改正について「社会にとって一歩前進だが、改正だけでは問題は何も解決しない」と指摘する。「被害の相談を受けた警察や医師、支援スタッフがきちんと対応しなければ、被害者の苦しみは変わらない。課題は山積みです」。男性はいま、男性への性被害の実態を伝えようと、「暗器使い」というハンドルネームで講演活動を続けている。

■近親者からの被害「家族以外の…

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