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 「何もなくはないです」。そんなキャッチコピーで、大阪府の大阪狭山市が新しい観光ポスターを作った。市は「消極的な言葉だが、かえって目をひくのでは」と期待している。

 市は昨春、帝塚山学院大学に新しいポスターの制作を依頼。大学は人間科学部情報メディア学科の講義で取り組み、学生による4作品の中から、市幹部らが西垣外裕功(にしがいとひろのり)さん(3回生)の作品を選んだ。

 西垣外さんは市内に在住。制作にあたって、市内に何があるのかを調べたが、「これだ」と思うものが無く、「逆にそれをいかそう」と視点を変えた。

 ポスターは2枚重ねで、めくると、市のおすすめスポットを書いた、もう1枚が現れる仕組み。1周2・85キロの周遊路がある日本最古のため池「狭山池」や、約40匹のリスと触れ合える市民ふれあいの里(同市東野東1丁目、入場料200円)などを紹介している。

 2月にあった選考会では、キャッチコピーのインパクトや、2枚重ねの発想が評価された。古川照人市長は「キャッチコピーは、裏返せば、何かがあるということ。大阪狭山に関心を持つきっかけになってほしい」と話す。

 市は2枚バージョンを40枚、1枚バージョン各100枚ずつ印刷。今後、市内外に順次貼っていく。(鈴木洋和)