朝日新聞所蔵の10万枚以上の皇室写真からえりすぐりを紹介する「皇室写真館」は、2005年1~5月を特集します。

 今回特におすすめするのは、とても印象的な場面を映し出した5枚の写真です。

 まずは、3月24日に開会式を迎えた愛知万博の開会式での一コマ。天皇、皇后両陛下と、万博名誉総裁を務める皇太子さまが出席。手話によるパフォーマンスが披露されたなか、貴賓席に座ったお三方も「アイ・ラブ・ユー」と手話で表現しました。そもそもお三方がそろって式典に出席することもまれで、とても貴重なショットと言えます。

 ほかは、両陛下は5月、アイルランドとノルウェーを公式訪問したときの写真です。

 その一つは、アイルランドのダブリン南方にあるケルト文化の代表的な遺跡「グレンダ・ロッホ」を訪れた時の写真です。小道を散策中、突然の雨と強風に、皇后さまは手に持った傘を取られそうになりながらも、実に楽しげな表情。そばにいる陛下も笑顔で見守っています。

 ノルウェーの首都オスロにある王宮前広場で開かれた歓迎式典の模様を写したものもあります。大粒のヒョウと強風に見舞われましたが、皇后さまは屋根のない場所にいる人たちの方を振り返って気遣っています。

 さらに同じ場面の写真で、ソニア王妃は風上に立ち、皇后さまがぬれないように配慮している場面を写したものも。どちらも仕込まれたものではない、心からのいたわりを感じさせます。

 もう一つは、第3の都市、古都トロンヘイムの魚市場での場面。鉄板の上で湯気をあげるサーモン料理を前に、満面の笑みで説明を受けるお二人の表情がほほえましく、見る側を和ませる一枚です。

 どれも他ではあまり見られない写真ばかり。ぜひご覧ください。