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 東京都の小学校で起きた集団食中毒で、原因は給食の「きざみのり」についていたノロウイルスと断定された。乾物を介して感染したことを意外に思う人も多いだろう。その感染経路、そしてノロウイルスの特性とは?

 2月16日、東京都立川市の学校給食共同調理場で作った親子丼などを食べた市立小学校7校の児童や教職員が、その後、嘔吐(おうと)や下痢を訴えた。患者数は約1100人にのぼり、9人が一時入院。近くの小平市の小学校2校でも、2月21日と24日に給食で炊き込みご飯などを食べた児童と教職員計109人が食中毒症状を訴えた。

 その後、都は両市の食中毒について、親子丼やご飯とともに出されたきざみのりが原因と発表した。両市が給食で使っていたのりの未開封品などを検査したところ、ノロウイルスが検出され、患者の便から見つかったウイルスと遺伝子型情報が一致した。

 いずれののりも大阪市の食品会社「東海屋」のもの。東海屋は業者に機械で1時間半から2時間、90度の熱風をあてて水分を飛ばす作業などを任せていた。食材の中心部を85~90度の状態で90秒以上加熱すればノロウイルスは死滅するといい、大阪市生活衛生課も「この段階でノロウイルスがついていたとは考えづらい」と話す。

 東海屋は、こののりの裁断を別業者の「いそ小判海苔(のり)本舗」(大阪市)に委託していた。大阪市がこの業者を調査した結果、立川や小平の患者の便から検出されたのと同じ遺伝子型のノロウイルスが、加工所内から検出された。経営者(79)は昨年末に下痢や嘔吐などの症状を訴えていた。経営者は取材に対し、機械でのりを2ミリ幅にきざむ作業をほぼ1人で行ったと説明。のりを機械に入れる作業は素手で行い、帽子やマスクもしていなかった。

 今年1~2月、和歌山県の幼稚園や大阪府の弁当店、福岡県の事業所内給食施設で起きた食中毒も同じ業者が裁断したのりが原因とみられる。

 ノロウイルスの一般的な感染経…

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