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襲撃事件資料室から:8

 阪神支局襲撃事件で東京の通信社に届いた「赤報隊」を名乗る犯行声明文。その作成に使われたワープロについて、兵庫県警の捜査本部は、シャープの書院シリーズの「WD―20(25)」と断定した。

 専従取材班の一員だった記者は事件翌日から約2年間、物的証拠を追った。散弾銃の弾とともに調べたのがワープロ。各メーカーの字体の見本と声明文を虫眼鏡で見比べた。声明文の句点の「。」がシャープ製の「書院」シリーズと酷似していることに気づいた。

 1987年9月の名古屋本社寮銃撃事件の声明文も調べ、別の特徴もつかんだ。シャープへの取材を重ね機種を確信。捜査本部の裏付けを取り、報じた。

 静岡支局爆破未遂事件などの犯行声明文でも同じ機種が使われた。警察は約2万4千台の所有者を割り出したが、大量販売の壁に阻まれた。