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 たとえその人が亡くなっても、作品は残る。音楽や言葉に触れられる。それは、その人が生き続けているということではないか。

 自らをアートにしたロックスター、デヴィッド・ボウイが亡くなって1年余り。「彼は肉体の消滅と同時に自分が無になるとは思っていない」。そう話すのは美術家の横尾忠則さんだ。三島由紀夫とともに、ボウイが敬愛していた日本人で、来日時に2度会っている。「DAVID BOWIE is 日本展」(4月9日まで東京・天王洲の寺田倉庫で開催)を見た横尾さんに、ボウイについてきいた。

 ――展示品の説明を丁寧に読まれていましたね。

 「じっくり読んだら面白いよ。彼の発想のインスピレーションに役立っている展示が多かったなあ。直筆のスケッチやメモ、何に使うのかわからない物もあったけど」

 ――今回はボウイの所蔵品7万5千点から、ステージ衣装や写真や楽譜などキュレーターがえりすぐった300点を展示しています。

 「ボウイの歴史観を見たって感じだね。天才を自任する人、天才を予感して生まれてきた人がいる。そういう人は、何かにつけてコレクション癖が強い。他人のものもどんどんコレクションしていく。足跡を形で残したいという本能的なものが働くんでしょうね」

 「マルセル・デュシャンは“遺作”を創って美術館に寄贈して死んだ。死後の人生の計画というものを、ボウイにも感じます。自己愛の強さも。アーティストは自己愛がないと」

 ――死後の人生の計画とは?

 「自分は天才、将来スターになるという意識がデビューの頃からある人は、死というものに向かっていくもの。ボウイも早くデビューして、時代の証言者、歴史的人物になりたい欲求があった。それこそがスター意識ですよ。その意識が新しい物を創りだす。それがない人はダメなんです。そして、計画的に生きて計画的に死んだ。それは趣味でもあり、思想でもあったんだと思う」

 ――展覧会も死を意識しての計画ということですか。

 「展覧会は生前に始まったらし…

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