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 お店に食パンだけを並べた「食パン専門店」をよく見かけるようになりました。1斤400円前後と、大手製パン会社のものより値は張りますが、小麦の甘さや、ふんわり軟らかい食感が受けているようです。

 平日の昼過ぎ、大阪市西区の「成り松」には、食パンを買い求める客がひっきりなしに訪れる。近くの2号店と合わせて毎日300本(1本1・5斤)を完売する。午後6時の閉店の2時間前に売り切れることも珍しくない。

 オーナーの吉川勝成さん(39)は「リピーターが多く、配送用のお土産需要も増えている。主婦層をターゲットにして始めたが、男性客も2割ほど」と話す。休日には愛知や三重からもお客がやって来るという。

 業界紙「パンニュース社」の矢口和雄社長は、いまの食パンブームのきっかけの一つに、セブン&アイ・ホールディングスが2013年4月に売り出した「金の食パン」のヒットを挙げる。

 小麦粉本来の甘みを際立たせ、高級感も演出した商品で、発売から4カ月で1500万個が売れた。矢口社長は「甘口で軽いセブンのパンが出て、食パンに対する見方が変わった」と見る。

 日本パン技術研究所によると、欧州のパンは小麦粉と水、塩だけでつくることが多いが、アメリカの影響を受けた日本の食パンの生地には、牛乳や油脂なども加えることが多かった。軟らかく、しっとりした食感になり、それを日本人が好むようになったという。人気専門店の食パンも、そんな嗜好(しこう)に合うものが大半だ。

 西日本は東日本よりも、食パンへの支出金額が多い。今後も食パン専門店は広がっていきそうだ。(笠井哲也)

ケーキをつくるような材料使用

 地蔵家(神戸市灘区)は、2002年オープン。北海道産生クリームやバターなど「ケーキをつくるような材料」を使っているのが特徴だ。口溶けがまろやかで、のどごしがいいという。1日200本限定のため予約優先(078・841・6230)で、1本(1.5斤)620円。

火が通りやすく、薄い耳

 まるい食パン専門店(滋賀県長浜市)は、1951年創業のつるやパンの2号店。丸い形の食パンは、地元で人気の魚肉ハムを挟んだ「サンドウイッチ」に使っているものと同じだ。角形に比べて火が通りやすいので、焼き時間が短くて済み、耳が薄い。子どもも食べやすいという。1本340円。

ふわふわ、モチっとした食感

 プルンニャ(京都府城陽市)の食パンは、原料に北海道産の小麦やフランス産バターなどを使い、長時間発酵させることで、素材そのものの甘みや香りを引き出している。ふわふわでモチッとした食感が楽しめ、何もつけずに食べられるという。1斤500円で、ラスクなども販売している。

卵アレルギーの子どもも食べられる

 2015年オープンの成り松(大阪市西区)の食パンは、耳までしっとり軟らかく、ちぎってそのまま食べられる。材料にこだわり、「甘すぎず、飽きのこない味」をめざしているという。卵は使っていないので、卵アレルギーの子どもも食べられる。1本(1.5斤)600円。

 関西にあるお店を選びました。価格は税込み。

 (きりとりトレンド)