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 漫画家で介護ヘルパーの八万介助(はちまんかいすけ)さん(55)が、自らの介護体験をつづる漫画の第2弾「両親認知症Uターン すっとこ介護はじめました!」(小学館)を発売した。

 2014年に出した前作で取り上げたのは、49歳の売れない漫画家が、介護老人保健施設の認知症棟で介護ヘルパーとして働き始めてからの数年間。入所者の介助や下の世話、先輩や同僚との人間関係に苦労しながら、パートから正社員になり、お年寄りたちと心を通わせる様子を描いた。

 「介護サービスや施設選びは難しいことと思われがちですが、漫画なら読みやすいのでは」と八万さん。

 今回の第2弾は、実家で暮らす両親の認知症がそれぞれに進行し、2人だけで生活することが難しくなったと連絡を受ける場面から始まる。実家の近所に引っ越し、近くにある介護施設に転職。新しい職場と、両親の介護に奮闘する。

 「きれいごとではなく、赤裸々に、利用者側の思いを中心にしました。認知症の親を抱えると、どんな展開になるのか。一つの実例です。家族の介護でいま大変な方、今後大変になるかもしれない方に読んでほしい」と八万さんは話す。

 漫画はすべて実体験に基づいている。施設の選び方、お金の管理方法など、情報として実際の介護で役立つものも。軽やかなタッチで描かれており、テンポよく読み進められる。

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 八万さんが介護ヘルパーの仕事を通して考えたことや両親への思いを語ったコラム「わたしの思い」は、朝日新聞デジタルで昨年6・7月、2回にわたって掲載されています。(坂本真子)