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 視聴時間の減少が指摘される中でも、なお多くの人々にとって最も身近なマスメディアであるテレビ。この30年あまり、テレビ界の覇を競ってきたのがフジテレビと日本テレビだ。近年は日テレ優勢、フジ苦戦の構図が続く。なぜなのか。

 視聴者からどれだけ見られているか、その指標である視聴率でトップを走る日テレは昨年の年間視聴率に加え、年度視聴率でも全日帯(午前6時~深夜0時)、ゴールデン帯(午後7~10時)、プライム帯(午後7~11時)のいずれも1位と、3年連続の「三冠王」が確実で、フジは在京民放キー局の中で4位となる情勢だ(視聴率はすべて関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

 フジは1980年代、「楽しくなければテレビじゃない」をキャッチフレーズにヒット番組を連発。82年から12年連続、2004年からも7年連続で三冠王に君臨したが、いまその勢いはない。この1~3月期も伝統の月曜9時枠(月9)のドラマ「突然ですが、明日結婚します」が平均6・7%と史上最低を記録。亀山千広社長(60)は2月の定例会見で、世間や時代の感覚とのズレを問われ、「ズレているとはまったく思いません」と答えたが、「責任はすべて僕にあります」「いまいち突き抜けられない気持ちを私も現場も感じている」と述べた。

 現場はどう見ているのか。ある若手プロデューサーは「長期的ビジョンを持つ人がいなかった。最近になって考えているが、目の前の仕事に追われて余裕がない。制作部門が人を大事にしない組織になっている。これでは良い作品は生まれない」。別の若手社員は「現場のトップらが、全盛時代を支えた亀山氏や大多亮常務らを意識するあまり、内向き志向になっている。若手芸人を育てるなど畑を耕す作業もできていない」と指摘する。

 無論、手をこまねいているわけではない。若者向けの番組で高い支持を得てきたフジだが、亀山氏は「局のイメージも変えていかないといけない時期に来ている」との認識を示す。

 4月の番組改編ではゴールデン帯に家族で楽しめる新クイズ番組2本を投入。深夜では若手芸人を発掘する「新しい波24」も始める。月9新ドラマ「貴族探偵」は推理小説原作で、相葉雅紀のほか武井咲、井川遙、仲間由紀恵、中山美穂ら主演級をそろえ、羽鳥健一プロデューサーは「本格ミステリーと笑いを共存させた、ドラマ史上初の作品」と新機軸の確立に意気込む。

 宮道治朗編成局次長は改編発表会見で「若い世代はネットを含めて他メディアに分散した。歯止めをかけるため、諦めずに若い人の需要に答えていく必要がある」と話した。

■三冠王の日テレ 長寿番組…

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