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 「安倍首相」「昭恵夫人」の名が、満員の委員会室に何度も飛び交った。森友学園への国有地売却問題で23日、国会であった籠池泰典氏の証人喚問。「寄付金をもらった」「口止めとも取れるメールが届いた」。首相側との関わりを強調する籠池氏に対し、議員たちは「事実なのか」と追及した。

 籠池氏は午前10時前、弁護士に付き添われながら参院の委員会室に入った。濃いグレーのスーツの胸元には日本国旗などをあしらったバッジ。硬い表情のまま腰を下ろすと、カメラのストロボがたかれた。

 10時開会。山本一太委員長が、「ご本人ですか」と尋ねると、籠池氏は「はい、そうです」と軽く頭を下げた。うそを言うと偽証罪に問われる、と説明すると、籠池氏は口を結んで小さくうなずいた。その後、「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、また何事も付けくわえないことを誓います」と述べ、宣誓書に署名した。

 「真に日本国のためになる子供を育てたいという教育者としての思いから開校できるよう頑張ってきた」。籠池氏は冒頭発言でそう切り出した。

 「応援してくれていた方々が手のひらを返すように離れていった」と「恨み節」も。「多くのご期待を受けて、舞い上がっていたところも私の中にございました」と反省も口にした。

 昭恵氏から100万円を受け取ったとする場面の説明になると、口ぶりは熱を帯びた。「昭恵夫人は覚えていないとおっしゃっているようですが、私たちには大変名誉な話なので鮮明に覚えております」と反論。昭恵氏が講演に訪れた際、周りの人を退室させて2人きりになり、昭恵氏が「安倍晋三からです」と言って封筒に入った100万円を差しだした、と主張した。

 大阪府の松井一郎知事についても、元府議会議長を通じて「お力添えをお願いしておりました。認可申請では特別なお取りはからいを頂いたと感謝しております」と述べた。

 山本委員長から小学校の認可申請や国有地の取得などに関して政治的関与があったのかと問われると、「あったのだろうと認識しております」と返答。共産党の小池晃議員からの「声をかけた政治家がいるか」という問いには、北川イッセイ元国交副大臣や柳本卓治参院議員(大阪選挙区)らの名前を列挙。しばらく間をおいて「そういうところで」と止めると、議場からは笑いが起きた。

 自民党の議員の追及に対し、野党からヤジが飛ぶ場面もあった。西田昌司議員が、2月23日の安倍晋三首相の秘書と籠池氏との電話記録と、籠池氏の証言との食い違いを挙げ、「あなた、偽証に問われますよ」と繰り返し詰めよった際には、場内から「物を見せろ」「恐喝まがいだ」とのどよめきが起きた。

 籠池氏も所々で反論。野党議員…

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