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 喫煙するうちにやめられなくなるのは、たばこに含まれるニコチンという依存物質のせいだ。血液に溶けたニコチンが脳にある受容体(レセプター)にくっつくと、ドーパミンというホルモンが放出され、気分が良くなる。そのうち、ニコチンが常に体内に一定濃度ないとイライラしてくる。

 「依存度をみるために、患者に起床後何分で喫煙するかを尋ねます。起きてすぐ吸う場合はそれだけ依存が進んでいる証拠」と話すのは、20年以上禁煙治療に携わってきた津谷隆史(つやたかふみ)・津谷内科呼吸器科クリニック院長(広島市)。

 喫煙は、がん以外にも、肺気腫やCOPDなど呼吸器の病気、動脈硬化など循環器の病気などのリスクを高め、煙にさらされる周りの人の健康にも影響する。

 放射線影響研究所(広島市)などによる日本人約7万人の調査では、喫煙者の平均寿命は8~10年短かった。一方、35歳以前に禁煙すると、喫煙を続けた場合の病気のリスクをほとんど避けられるという。45歳以前の禁煙でも多くのリスクを回避できるという。

 連載で紹介した高江洲孝代さんと平仲佳子さんは飲み薬のチャンピックス(一般名バレニクリン)を服用しながら禁煙に挑んだ。高江洲さんと平仲さんの主治医の山代寛・沖縄大教授は「薬の登場で以前より禁断症状に苦しまずに禁煙できるようになった」と話す。

 主な薬はガム、貼り薬、飲み薬の3種類=図。ガムと貼り薬にはニコチンが含まれ、たばこの代わりに体内にニコチンを一定期間取り入れて離脱症状を和らげる。薬局で買えるが、高用量の貼り薬は医師の処方が必要だ。貼り薬はかゆみを感じる人もいる。飲み薬のバレニクリンはニコチンの代わりに脳の受容体にくっつく成分を含み、吸いたい欲求やおいしいという気持ちが減るのをねらう。服用後に胃の不快感や眠気を感じる人もいる。医師の処方が必要だ。

 ただ、治療開始1年後の禁煙継…

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