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 今回はパチンコやスロットなど「ギャンブル」編に寄せられた患者や家族のお便りをお届けします。

 ●感謝される喜びを知って

 29歳の時、過労で仕事をやめると、退職金と暇ができました。連日、パチンコ店に通いました。よくあるビギナーズラックで大勝すると、それから25年間、ギャンブル依存症になりました。再就職をするものの、「ストレスはパチンコで発散する」という考えで、どの仕事も長続きしませんでした。

 依存を断ち切れたのは、あるボランティア団体に入って活動することになり、「無償の行為に感謝される喜び」を知ったからです。人に尽くす喜びが、私をギャンブルから遠ざけてくれました。

 現在は団体の会長職に就き、その活動に日々かなりエネルギーを使うようになりました。ギャンブルに労力を使っているわけにはいきません。依存しているもの以外に打ち込めることが見つかれば、依存症から抜け出すきっかけも見つかるのではないでしょうか。

(島根県 男性 55歳)

 ●夫婦で依存症と向き合って

 私の夫はギャンブル依存症です。さらに私は、その夫をコントロールしたがる「共依存」と呼ばれる状態です。私の場合、夫を自分の望むようにすることで、自身の心の平安を保とうとしているのです。

 私たちがともに自分のことに向き合い、勉強を始めて2年が過ぎました。夫がギャンブル依存症は病気であると気付くまで、また、私が自分自身が共依存であると気付くまで、つらい日々でした。

 現在も多くの家族の方が苦しんでいると思います。しかし、私たちはこの病気と出あい、これまでの自分自身と向き合うことができるようになりました。

 いろいろな書物を読み、仲間が増えるにつれ、自分らしい生き方を手に入れ、幸せに楽しく生きていきたいと強く思うようになりました。

 アルコールやギャンブルへの依存症について、「意志の問題である」とか「本人のみの問題である」と思っている方は、まだ多いと思います。「病気」であることを理解してくださる人が増えることを、心から願っています。

(広島県 女性 40歳)

<アピタル:患者を生きる・依存症>

http://www.asahi.com/apital/special/ikiru/