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 今回は「アルコール」編での反響をお届けします。

 ●あふれるCMや飲酒場面

 昨年3月、アルコール依存症の夫から暴力を受けて肋骨(ろっこつ)を骨折し、約2カ月治療を受けました。夫は依存症の治療のため3カ月入院し、私は病院で開かれていた家族向けの学習会に参加しました。

 そこでよく話題になったのが、日本のメディアはお酒のコマーシャルなどが多すぎるのではないかということです。また、テレビのバラエティー番組では若い女性が酒場をはしご酒する場面や、居酒屋で若者が朝までお酒を飲む姿がよく出てきます。学習会に来ていた専門医が「これほどアルコールのCMがメディアで流れるのは、日本ぐらい」と言っていました。

 私の家庭はアルコールが原因でばらばらになり、私と夫は別居中です。アルコール依存症という病気の背景には、日本のアルコールに対する寛容さ、甘さがあるのではないでしょうか。

(宮城県 女性 61歳)

 ●娘の一言に救われた

 私は朝から酒漬けで、家事、育児をしてきました。そんなアルコール依存症の私が患者の家族に言えることは、「どうか、待ってあげて下さい」ということです。自分がアルコール依存症だと認めるまで待ってほしいのです。

 本人はアルコールに頼っていても何の解決にもならないこと、家族を傷つけていること、そして現実に向き合うことから逃げていることも、全部わかっています。でも、アルコールが原因でしてきた、さまざまなひどいことを思い出したくない。思い出すのが怖くて、酔っている自分の姿しか見たくないんです。だから、また飲むのです。

 本人から治療を始めると言い出せば、必ずよくなります。どうか、強制的な入院や治療はさせないで下さい。

 私は現在、専門医による治療を受けています。今年のお正月、帰省した娘が「お母さんはアルコールに頼るしかなかったんだね。しんどかったんだね」と言ってくれました。その一言で、この2年間の治療をやってきたかいがあったと思いました。

 まだまだ、治療は続きます。

(京都府 女性 51歳)

<アピタル:患者を生きる・依存症>

http://www.asahi.com/apital/special/ikiru/