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 定員を大幅に超える園児の受け入れなどの不正が発覚した兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」に対し、兵庫県は29日、こども園の認定を4月1日付で取り消す処分を決めた。県は、処分前の29日午前に弁明を聞く聴聞を開いたが、小幡育子園長は欠席した。県と市は、園が虚偽報告で不正に受給した給付金の返還を求める方針で、詐欺容疑での刑事告訴も検討している。

 内閣府によると、子ども・子育て支援新制度が導入された2015年以降、認定の取り消しは全国で初めて。

 県は会見で、40人の定員に対して68人を受け入れていた(こども園に認定した15年3月時点)▽園児1人当たりに必要な保育室などの面積の基準が1・65平方メートルなのに実際には1平方メートル未満だった▽定員超過などを隠すため県に虚偽の報告をしていた、ことなどを取り消しの根拠に挙げた。

 県こども政策課の生安(いくやす)衛課長は「虚偽報告をされ、裏切られて遺憾だ。再発防止に向け、認定こども園の園長を対象に法令順守の研修などをしていきたい」と述べた。市もこの日、会見を開き、大原耕造・こども育成担当理事は「(園の)虚偽を見抜けなかったことは、園児や保護者に申し訳なかった」と改めて謝罪した。

 園をめぐっては、園児の数を大幅に下回る給食しか発注せず、おかずが大きめのスプーン1杯分程度しかなかった園児がいたことや、給食の残りを冷蔵・冷凍保存し、後日に解凍して提供していたことが発覚した。

 園は03年11月に認可外保育施設として開設。15年3月に県からこども園の認定を受け、15年度は国、県、市から計約5千万円の給付金を受け取った。

 小幡園長の代理人弁護士は「(園児や保護者に)本当に申し訳なく反省しています。誠意を持って謝罪に努めたい」とする園長のコメントを発表。小幡園長は4月以降、休園する意向を示しているという。