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(31日、フィギュアスケート世界選手権・女子フリー)

 三原はノーミスで演技を終えると、思わず両手で顔を覆った。「(演技途中で)涙がこみあげてきて……。大舞台で滑らせていただけるのは幸せなことだなって。SPで落ち込んだけど、失敗があったからこそ今日の結果だと思っている」。フリーで自己ベストを4点近く更新する138・29点。SP15位から総合5位まで順位を上げた。

 シンデレラの世界に引き込まれていくようだった。冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループをきれいに決めると、リズムに乗って優雅に舞った。SPで失敗したジャンプを全て成功させ、スピンは全て最高のレベル4を獲得。最後までヒロインを演じきった三原へのスタンディングオベーションは鳴りやまなかった。

 SPがあった2日前の夜は涙が止まらなかったが、「憧れの選手」という浅田真央から力をもらった。

 浅田はソチ五輪でSP16位からフリーで完璧な演技をして総合6位になった。「ソチの浅田選手みたいに、フリーで挽回(ばんかい)してお客さんの心に残るような演技をしたいと思った。ここまでやってきてよかった」。その時の動画を何度も見て、再現した17歳に、ようやく笑顔が戻った。(野田枝里子)

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