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 奈良県警は1日、同県吉野町吉野山にある金峯山寺(きんぷせんじ)の本堂・蔵王堂(国宝)の正面扉の扉板などに液体が付着していたと発表した。県警は文化財保護法違反の疑いで調べる。

 県警などによると、1日午後2時ごろ、近くの商店から店先に液体の跡があると110番通報があり、同50分ごろ、見回りの警察官と寺の僧侶が扉板と、床部分の縁板に液体の染みを発見。2カ所にそれぞれ20ほどの細かい染みなどがあった。無色無臭だったという。県警は成分や防犯カメラの映像を調べる。

 1日から本尊の公開が始まり、参拝客でにぎわっていたという。寺の密井利隆事務長は「以前も液体をかけられる被害があった。国宝を守る立場にあるので、とても悲しい」と話した。

 液体の染みは、京都市左京区の世界遺産・下鴨神社でも1日午前に見つかった。国の重要文化財を含む建物の柱や手すり、床など十数カ所にあり、無色無臭だった。京都府警が成分分析を進める。