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 身近な人の死をきっかけに一人暮らしになる高齢者は少なくない。元気で自立した生活を長く続けるカギは、栄養と体力維持、積極的な社会参加にある。ただ、一人暮らしだと持病が悪化しても気付かれにくく、注意が必要だ。

意識して孤立を防ぐ

 10年前に妻を亡くし、一人暮らしをする国立がん研究センター名誉総長の垣添忠生さん(75)は、週末にまとめ買いした食材で毎日朝食を作る。牛乳やヨーグルト、野菜、納豆、果物など栄養バランスを考え食品の種類にも気をつかう。炊いたご飯の半分は冷凍し、サケを多めに焼いてほぐして冷蔵する。後日、電子レンジで温めたご飯とサケにのりと漬けものを添えれば好物のサケ茶漬けが簡単にできる。

 レパートリーを広げるために人に聞いたり新聞記事で見つけたりしたレシピにも挑戦する。「料理は実験のようなもの。レシピを見て2、3回試行錯誤する。最近は、菜の花とシラスのパスタを作ったよ」と笑う。

 平日は仕事に出かける。最新の論文を読み、頭を使うようにしている。夜は仲間とお酒を楽しむ機会も多い。分野が違う人と話すと刺激を受けるという。「意識して孤立しないようにしている」。毎朝、腕立て伏せ100回などの筋トレとストレッチに約1時間かける。継続が重要なので、出張先でも必ずやる。

 加齢により、筋力や反射神経、視力、聴力だけでなく記憶力なども衰えていく。垣添さんは「高齢でも元気な人はとても元気。鍛えている人は、体の動きが速く、表情も違う。頭もさえている。自己管理する人と何もしない人では、差が拡大する」と話す。

 内閣府の高齢社会白書(2016)によると、65歳以上の一人暮らしの世帯は30年前に比べて5倍以上に増えた。14年の65歳以上の人がいる世帯のうち、31%が夫婦のみで25%が1人。子どもとの同居率は1980年に約7割だったが、14年に4割だった。この傾向が続けば、一人暮らしの世帯はさらに増える。

■食事のとり方…

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