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 昭和初期のモダンな建築として知られ、野坂昭如の小説「火垂(ほた)るの墓」にも登場する神戸市東灘区の市立御影公会堂が約1年間の耐震改修工事を終え、6日、地元関係者に披露された。

 地上3階、地下1階。430人収容のホールを備える。神戸市の初代営繕課長を務めた清水栄二が設計し、1933年に完成。船を模したとされる曲面が特徴的なアールデコ風のデザインだ。映画やドラマのロケにも使われ、地元のシンボルとして長年親しまれてきた。95年の阪神・淡路大震災時には避難所にもなった。

 今回の改修では、窓枠のサッシの色を茶から緑にしたり、照明をランプに変えたりして、建築当初の雰囲気をよみがえらせた。10日から、再び市民らの集会場として使われる。(西見誠一)