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老いの現場を歩く:5(マンスリーコラム)

 医師や看護師ら専門職だけでなく、住民主体で「2025年問題」に立ち向かう地域が、埼玉県北東部にある。幸手市と杉戸町だ。「幸手モデル」と呼ばれ、全国から注目されている。

 その幸手市のビジネスホテルで、3月5日に高齢者向けイベント「しあわせすぎキャバレー」が開かれると聞き、訪ねた。

 テーブルでは、バニーの耳をつけた管理栄養士や看護師らが、横に座る高齢者と楽しげに話をしている。通常の健康相談とは違い、リラックスした雰囲気だ。高齢者の前には、のみ込みやすいように加工された嚥下(えんげ)食や、とろみつきのドリンクが並ぶ。しばらくすると、ジャズシンガー兼作業療法士の女性が、座っていた90代の男性の手をとり、ステージ上でダンスを始めた――。

 イベントを企画したのは、幸手団地のコミュニティカフェ「元気スタンド・ぷリズム」の店主を務める小泉圭司さん(49)。

 「男性って、なかなか地域のイベントに来てくれないでしょ。『キャバレー』と聞けば、興味を持ってもらえるかなと思いまして」

 この日は60代~90代の男女約20人が参加した。

 小泉さんはかつてスーパーに勤めていたが、店内のベンチにずっと座っている高齢女性が「行くところがないのよ」と漏らすのを聞いてショックを受けた。自身も地域に居場所がないことに気づき、脱サラしカフェを開いた。このカフェを拠点に、地域の人たちをつなげるイベントや、高齢者同士が助け合う有償ボランティア「幸せ手伝い隊」を運営する。

住民と行政のつなぎ役

 幸手では、小泉さんのような地…

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