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 絵本作家いわさきちひろ(1918~74)の作品を収蔵、展示する「ちひろ美術館・東京」(東京都練馬区)の開館40周年と、「安曇野ちひろ美術館」(松川村)の開館20周年を祝う式典が12日、松川村であり、関係者約160人が出席した。

 式では館長を務める俳優の黒柳徹子さん(83)が映像メッセージを寄せ、「平和を愛し、子どもを悲しませまいと願ったちひろさんを忘れないで」と呼びかけた。来夏に、ちひろの生誕100年を記念して東京ステーションギャラリーで企画展を開催することも発表された。

 両館の開設や運営に関わった、ちひろの長男、松本猛さん(65)は式典後の懇親会で「表現の自由を享受できるか、芸術や文化に最も大切な心の自由を守っていけるか、そのために美術館として何ができるか将来に向けて必死で考えていく」とあいさつした。

 東京館は1977年9月、ちひろの自宅兼アトリエ跡に「いわさきちひろ絵本美術館」として開館、延べ約274万人が訪れた。安曇野館は97年4月、ちひろの両親が戦後に移住した松川村にでき、延べ約389万人が入館した。(松本英仁)