「南国土佐を後にして」「ドレミの歌」などのヒット曲で知られる、歌手のペギー葉山(ペギー・はやま、本名・森シゲ子〈もり・しげこ〉)さんが12日、肺炎のため、東京都内の病院で死去した。83歳だった。葬儀は近親者のみで営む。後日お別れ会を開く予定。

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 歌手雪村いづみさんのコメント うそでしょう! 何やってるのよ、ペギー! って言いたいです。(美空)ひばりちゃんも(江利)チエミちゃんもあまりに早いときにお別れしちゃったから、そのあとはあなたがいるから私も歌えるって思っていました。昔はよく一緒にジャズコンサートや、レコードもビクターは私、キングはチエミかあなたという感じで競作でした。「シェーン」も「ケ・セラ・セラ」も「オー・マイパパ」もあなたも歌った歌です。いい意味でいつもライバル。でもペギーはとてもいつも落ち着いていてお姉ちゃんって感じで、私を引っ張ってってくれました。あまりに思い出が多すぎて。ひばりちゃんやチエミちゃんにあちらで会って、一緒に楽しい第二の人生を送ってね! ありがとう。そしてお疲れ様。

 歌手五木ひろしさんのコメント 突然の訃報(ふほう)にとても驚いております。最後にお会いしたのは昨年の秋、日本歌手協会主催の歌謡フェスティバル2016でした。その時もお元気な姿を拝見し、ご挨拶(あいさつ)をさせていただいたことを覚えています。

 ついこの間までお元気だったので、今はただ信じられない気持ちでいっぱいです。大先輩として近くで見させていただいて、素晴らしい歌を、そして、歌手としての生き方を学ぶことができ、心から感謝しております。

 後輩にいつも優しく、みんなが尊敬する歌手、そして憧れの歌手、それがペギー葉山さんでした。心よりご冥福をお祈りいたします。

 ペギー葉山さん今まで本当にありがとうございました。

 歌手菅原洋一さんのコメント ペギーさんのお宅のお手伝いさんからお電話が来て、びっくりしてしまい整理がつかない状態です。何しろ同じ年で一緒に最近は、コンサートをしていた仲ですから。「洋ちゃん」と呼んでくれる人がとうとうこれでいなくなってしまいました。言葉が見つからない。思い出はたくさんありますよ。何しろお付き合いが長いですからね。来年は僕がデビュー60周年なので、何かお祝いしてもらおうと思っていた矢先だったのに……。もう少し落ち着かなくては……。ああ、言葉がありません。ペギーさんの分まで歌っていく……それしかないですね。

 ジャズミュージシャン、原信夫さんの話 美空ひばりさんのように、声量もあって、どんなジャンルでも歌える、才能あふれる歌手。彼女のバックで演奏するときは安心だった。昨年私の卒寿のパーティーにも来てくれたのですが、その後しばらくして、彼女は手紙もくれた。「また一緒にやりたいです」って。元気にやっていると思っていたので残念です。

 作家石原慎太郎さんのコメント 以前、「夏の終り」という曲をペギーさんのために作詞作曲したことがありました。昨年には「泣きながら微笑(ほほえ)んで」というワルツ調の曲も提供しました。その収録も立ち会っていたのですが……。残念です。歌を歌う人は、元気で長生きの方が多いと聞いていたのに、とてもショックです。