てんでんこ 皇室と震災7

 2011年3月11日、東日本大震災の発生で首都圏の交通が止まった。皇居内清掃などボランティア活動のため訪れていた勤労奉仕団の一部は帰宅できなくなった。

 三重県の皇学館大学から来た柴田晃治郎(しばたこうじろう)さん(26)ら学生や高齢者ら計約60人は、来訪者の集合場所である窓明館(そうめいかん)で一夜を明かした。ベッドも畳もなく、底冷えする部屋の中心に長イスを寄せ、毛布を敷いた。

 当時宮内庁総務課長補佐だった飯塚秀行(いいづかひでゆき)さん(59)は「宮内庁に何が備蓄されているかは知っていた」。総務課長に相談して長官ら幹部に話を通し、職員用の毛布や非常食など備蓄品を、急な宿泊者のために提供した。

 倉庫から運ばれた非常食の準備…

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