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 100年前のロシア革命を主導したウラジーミル・レーニンの遺体を、現在安置されているレーニン廟(びょう)から運び出して埋葬するための法案を一部議員が20日、下院に提出した。ロシアの世論は割れており、実現へのハードルは高そうだ。

 1924年に死去したレーニンの遺体は保存処理が施され、現在もモスクワ中心部の赤の広場のレーニン廟(びょう)で公開されている。

 極右の自由民主党の議員の主導で提出された法案に対してロシア共産党は強く反発。ジュガノフ委員長は21日、「(革命一〇〇周年の)記念日前にこうした法案を出すのは、社会だけでなく国家に対する挑戦だ」と述べた。

 プーチン大統領は2005年に11月7日のロシア革命記念日を平日にするなど、革命への冷ややかな態度で知られている。しかし、来年に大統領選を控える中で、世論の分裂を招きかねない現状変更には慎重とみられる。大統領側近のボロジン下院議長は21日、プーチン氏がこの問題について「社会のコンセンサスが必要だ」と繰り返し述べていることを指摘し、慎重な姿勢を示した。(モスクワ=駒木明義

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