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 姫路市東郷町に食肉処理施設「和牛マスター食肉センター」が完成し、23日に関係者らに披露された。兵庫の高級和牛ブランド「神戸ビーフ」を扱う施設として県内で初めて欧米向けの衛生基準を満たし、認可が下りしだい、年内にも「神戸ビーフ」を欧米に輸出する拠点となる。

 5階建て延べ床面積約1万7千平方メートルの同センターでは、1日に200頭を処理する能力があり、細かい温度制御ができる冷蔵庫、最大130人が参加できるせり市場などを備えている。食肉処理した肉を冷蔵庫まで運ぶベルトコンベヤーを導入、壁の多くを洗いやすいステンレスで覆った。建設費は約70億円。

 神戸ビーフは、県内で生まれ育ち、食肉処理された但馬牛のうち特に質がいい肉が神戸肉流通推進協議会により認定される。2012年から米国や香港など、14年から欧州連合(EU)に向けて輸出を始め、昨年度末までに159トンが輸出された。ただ、欧米や香港などの衛生基準を満たす施設が県内になく、これらの国向けの神戸ビーフは例外として鹿児島県の施設に運んで処理していた。

 施設の運営や管理は姫路食肉協同組合などが出資して設立した会社「和牛マスター」が担う。池田政隆社長は「輸出量を増やして多くの海外の人に上質の神戸ビーフを味わってもらいたい。国内の畜産業も盛り上げられれば」と話していた。(伊藤周)