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 ワラビにタケノコ、ギョウジャニンニク……。北海道は山菜採りのシーズンを迎えたが、野山での行動は道迷いなどの危険と隣り合わせだ。道警によると、山菜採りで遭難死した人は過去5年で40人にのぼる。冬眠明けのヒグマと遭遇する可能性が増える時期でもあり、出没情報に注意するよう呼びかけている。

 千歳市の60代男性は2014年10月、キノコ狩り中にヒグマに襲われ、重傷を負った。「助かったのは奇跡」と振り返る。以来、熊よけスプレーを携帯し、雑木林では複数で行動するよう心がけている。

 約30年にわたってキノコ狩りを楽しんでいるが、一度もヒグマに遭遇したことはなかった。鈴を持つなど対策はしていて、「大丈夫だと過信していたかもしれない」。その日は1人で入林していた。

 突然、右手前方の木の間から体長約1・5メートルのヒグマが現れた。距離は2~3メートル。男性は持っていた鎌をヒグマに振り下ろしたが、先端はぽきりと折れた。ヒグマの反撃を受け、かばおうとした右手を3~4回かまれた。骨まで牙が刺さり、小指の骨が砕けていたことを後で知った。

 頭を2回ほどかまれ、両足の骨も折れた。地面に倒れた男性にヒグマが目の前まで近づいた。よだれが顔にかかるくらいの距離で、「完全にアウトだと思った」。だがそこでヒグマは立ち去った。

 男性は「私から攻撃したので、…

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