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 トルコ軍は25日、イラク北部とシリア北西部の地域を越境して空爆した。少数民族クルド人の分離独立を求める「クルディスタン労働者党」(PKK)によるトルコ国内のテロが、この地域で準備されていると主張している。在英のNGO「シリア人権監視団」によると、この空爆により、シリア側で少なくとも18人が死亡した。AP通信などは、イラク側でも5人が死亡したと報じている。

 トルコ軍によると、空爆は25日午前2時ごろ、イラク北部シンジャル山とシリア北西部の付近で実施された。この一帯が、テロリストや武器、爆薬などをトルコ国内に流入させるために使われているとしている。

 同監視団によると、この空爆で、トルコがPKKの兄弟組織と認定しているクルド人武装組織「人民防衛隊」(YPG)のメンバー18人が死亡した。シリア内戦で、米軍などの支援を受けるYPGは、同国北部で過激派組織「イスラム国」(IS)を打倒する作戦の主力になっているが、トルコは強く反発している。また、AP通信などによると、イラク北部のクルディスタン地域政府の治安部隊ペシュメルガのメンバー5人もこの空爆で死亡した。

 トルコでは11日に南東部ディヤルバクルで、地下に掘られたトンネルに仕掛けた爆薬で警察署を狙ったテロがあり、警察官を含めた3人が死亡した。このテロではPKKが犯行声明を出している。(イスタンブール=其山史晃)