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 海外で驚くのが、たばこの箱のデザインだ。真っ黒な肺や穴が開いたのどの写真が載り、喫煙の害を強調する。豪州では2012年、ロゴやデザインを撤廃し、買う気を失わせる茶色っぽい緑色に統一した。

 「広告規制が厳しくなる中、映画は若者にたばこのイメージを規制なしに示せる最後のチャンネルの一つ」と世界保健機関(WHO)の幹部は指摘する。WHOは昨年2月、「喫煙場面のある映画に年齢による視聴制限を設ければ若者や子どもの喫煙を防げる」と勧告した。

 米ダートマス大は03年、映画での喫煙場面を多く見た子ほど喫煙を始めやすいとする研究をまとめた。喫煙経験がない10~14歳の約2600人を追跡、映画の喫煙場面をみた頻度別に四つのグループに分けた。最多グループの1~2年後の喫煙率は、最少グループの2・7倍だった。米国では近年、子ども向け映画での喫煙場面は減っている。

 日本では13年、宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」で喫煙場面が多いと、日本禁煙学会が指摘した。「確かに多い」という声の一方で「目くじらを立てるな」との意見も。賛否は分かれた。

<アピタル:1分で知る・たばこ>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/minute/(錦光山雅子)