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 小笠原諸島は父島のダム貯水率が2割まで下がり、渇水がさらに深刻になっている。小笠原村は海水淡水化装置を5月3日に再追加することにした。大型連休は観光客が急増し水の消費も増えるため、来島者へも節水を呼びかけている。

 父島に四つあるダムの貯水率は昨年4~5月はほぼ100%だった。だが昨年後半の降水量が平年の半分以下だったため、貯水率は昨秋から減り続け、今月21日に17・4%まで低下。返還後最低だった14・7%(1980年)に迫る勢いだ。その後、雨が降ってわずかに増え、29日で24・6%となっている。母島も28日で37・4%に下がっている。

 父島の人口は2062人(1日現在)。水の使用は1日約600トンだが、今月は節水努力で500トン前後。だが観光客でにぎわう大型連休は水の消費も増える。新しくなった旅客船おがさわら丸は定員が増え、ヨットレースもあり、島滞在者は約800人増える可能性もある。

 村は無線や広報で節水を呼びかけている。おがさわら丸も船内の放送や掲示で呼びかけ、父島到着時の50トンの給水もやめて、竹芝で往復分の水を積んで運航している。

 村はダム貯水率が50%をきった昨年10月に渇水対策本部を立ち上げ、今年2月に海水を淡水化してダムに入れ始めた。淡水化装置は村にあった1台に加え、1台を借りて1日120トンを確保し、農業用水の一部もダムに入れた。今回追加する1台を加えた3台で1日計320トンを確保したいという。

 装置は長時間の使用でホースに穴が開くなど故障も起きている。「部品や装置の取り寄せにお金も時間もかかる。雨が降らない限り解決しない。節水に協力してほしい」と岩本弘幸・建設水道課副参事は話す。(中山由美

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