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 養蚕施設としては国内最大という「あつまる山鹿シルク」(熊本県山鹿市)の工場が完成し、27日に式典があった。5月にもカイコの飼育を始める。

 延べ床面積約4100平方メートル、総工費は約23億円。最大の特徴は人工飼料と、密閉された無菌のクリーンルーム。自前の農場で生産した桑の葉から作った人工飼料を食べさせることで、年間を通じて安定的に養蚕ができるという。

 かつて代表的な輸出産業だった国内の養蚕業は、輸入品の流入や化学繊維の普及で衰退。2015年の繭の国内生産は135トンにとどまるが、同工場では5年後、年100トンの生産目標を掲げる。当初は服飾向けの生糸の生産を進め、将来的には化粧品や医薬品などに利用できるようにする計画だ。

 同社は、求人情報誌を発行する「あつまるホールディングス」(熊本市)が全額出資している。(大畑滋生)