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 イラク政府軍と連携する民兵組織をまとめる人民動員機構は27日、北西部の世界遺産ハトラ遺跡と周辺の都市部を、過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還したと発表した。

 ハトラ遺跡はISが国内最大の拠点とする北部モスルの南西約100キロにある古代都市。1985年に世界遺産に登録された。

 遺跡の存在が偶像崇拝につながると主張するISは2014年にこの地域を制圧。15年3月にハトラ遺跡を破壊したとする映像を公開した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が「危機遺産」に指定したが、被害の程度は明らかになっていない。

 ハトラはISにとって、モスル周辺や中部に点在する拠点を結ぶ戦略的な位置にある。モスルの解放に向けて軍事作戦を進めるイラク政府は、西側のシリア国境へ続くISの「退路」を断つ目的で、ハトラ全域の奪還をめざしている。(ドバイ=渡辺淳基

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