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 「中国に圧力をかけられると思うなんて夢を見ているのか」。東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議を目前に控えた27日、議長国フィリピンのドゥテルテ大統領は首都マニラで記者団にそう語り、南シナ海の領有権問題で対立する中国を会議で非難することに消極的な姿勢を示した。

 ドゥテルテ氏は中国が南シナ海で人工島建設を進めていることについて、「何もできないのに議論をする意味がない」と指摘。フィリピンの訴えを受けて、南シナ海の領有権に関する中国の主張を退けた、昨年7月の仲裁裁判所の判決についても、「ASEANに支援を呼びかけるべき内容ではない」として、29日の首脳会合で取り上げない意向を示した。(マニラ=鈴木暁子)