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 昨年10月、東京・六本木の工事現場から落下した鉄パイプが直撃し、死亡した飯村一彦さん(当時77)=東京都新宿区=は、自身も建築工事に身を捧げてきた職人だった。「現場の近くを歩くときは気をつけろよ」。飯村さんは、口癖のように家族にこう語っていたという。

 事故当日、飯村さんと妻の冨士子さん(74)は、はりや指圧マッサージを受けるため、六本木通り沿いのマンション改修工事現場の傍らを歩いていた。リフォーム中だった新宿の自宅から六本木の仮住まいに居を移し、何度か通ったことがある道だった。

 「あっ!」

 飯村さんの前方を歩いていた冨士子さんは、夫の短い叫び声が聞こえて振り返った。飯村さんが血を流して倒れていた。突然の出来事に助けを求めることもできず、その場に立ち尽くした。頭に鉄パイプが直撃しており、飯村さんは病院で死亡が確認された。歩道は工事による規制で、縦一列でなければ通れないくらい狭くなっていた。冨士子さんにけがはなかったが、「なぜ自分が先を歩いてしまったのか」と自分を責め続けた。

 飯村さんは大学で建築を学び、…

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