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 アフガニスタンの首都カブールで31日午前8時半(日本時間午後1時)ごろ、大きな爆発があった。アフガン治安当局は自動車爆弾による自爆テロとみている。政府によると、女性や子どもを含む少なくとも90人が死亡、400人以上が負傷した。爆発の衝撃で現場近くにある日本大使館の窓ガラスが割れ、日本人職員2人が軽いけがをした。

 爆発が起きたのは、カブール中心部の各国大使館や政府機関が集まる地域。厳重な警備が敷かれており、大使館区域の立ち入りは制限されている。現地に駐留する国際部隊によると、爆発物を積んでいた車を地元の治安部隊が制止したところ、爆発したという。地元報道によると、車は大型タンクをのせた輸送車だったという。朝の通勤時間帯で、周辺には多くの車や通行人がいた。

 国際協力機構(JICA)などによると、けがをした日本人は、JICAの職員と大使館職員という。地元報道などによると、ドイツ大使館では建物が大きな被害を受け、アフガン人警備員が死亡、ドイツ人職員も数人負傷したという。

 アフガンでは、2014年に国際部隊の大半が撤退した後、治安の悪化が続いている。反政府武装勢力タリバーンのほか、過激派組織「イスラム国」(IS)の支部組織もテロを繰り返している。AP通信などによると、タリバーンは犯行を否定。地元テレビ局は「ISが犯行声明を出した」と報じた。

 アフガンでは、イスラム教徒にとって神聖なラマダン(断食月)が5月27日に始まったばかりで、過激派などによるテロが警戒されていた。(ニューデリー=奈良部健)