[PR]

 来春卒業する大学生を対象にした面接などの採用選考が1日解禁され、正式にスタートした。解禁日は経団連が定めた指針によるもので、前年と同じ。全国各地で大手企業の面接が始まった。景況感の改善や人手不足を受けて採用数を増やす企業が多く、就活戦線は今年も学生有利の「売り手市場」が続いている。

 東京・渋谷の東京海上日動火災保険の研修施設では、スーツ姿の学生たちが引き締まった表情で受付に並び、面接に臨んだ。同社は550人の採用を予定しており、この日は全国約40の会場で3千人ほどを面接する。面接を終えた私立大4年の男子学生(22)は「緊張したけれど、自分の思いをしっかり伝えられたと思う」と話した。(村上晃一)

     ◇

 大阪・梅田では1日、リクルートスーツ姿の学生が足早に面接会場に向かう姿があった。大手旅行会社の面接に臨む龍谷大の男子学生(21)は「大手の選考も早いと思う。気を引き締めたい」。インフラ企業の面接があるという同志社大の女子学生(22)は「売り手市場と言われているので、志望の会社に入れるよう頑張りたい」と話した。

 大阪市北区の大和ハウス工業の本社では午前、スーツ姿の学生たちが引き締まった表情で、面接の流れなどを人事の担当者から聞いていた。同社はこの日から選考を始め、総合職880人を採る計画だ。意欲的で優秀な人材を逃さないために、面接に落ちても再び挑める「再チャレンジ選考」も今回新たにつくった。

 就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアの調査によると、5月1日時点での大学生の就職内定率は35・1%で、前年同月よりも10・1ポイント高かった。(沢木香織、近藤郷平)