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 指定暴力団神戸山口組(本部・兵庫県淡路市)から離脱した組員が新組織「任俠(にんきょう)団体 山口組」の結成を表明したことを受け、兵庫県警は新たな抗争につながる恐れがあるとして、各地の組事務所や関連施設での警戒を強めている。周辺住民からは不安の声があがった。

 離脱派が4月30日に新組織の結成集会を開いた兵庫県尼崎市の暴力団「古川組」事務所付近では、1日朝、市教委の職員らが見守る中、小学生が登校した。

 事務所の約300メートル西に学校がある。指定暴力団山口組(本部・神戸市灘区)が2015年に分裂すると、古川組は神戸山口組側へ。各地で抗争が相次ぐ中、学校では昨年から組事務所に面した道路を通学路から外した。教諭が見守りに立ったり、事務所近くに住む児童の下校に付き添ったりしている。

 黄色いジャンパーで見守り活動にあたった70代男性は「住民として組の動向は気になる。事務所には近づかないようにしている」と話した。

 県警は各署に新組織の実態を把握するための情報収集を指示。2日に担当者を集めた緊急の会議を開く。