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 広島県の湯崎英彦知事は3日、バチカンのサンピエトロ広場で行われたローマ・カトリック教会のフランシスコ法王と信者との交流行事に出席し、法王に親書を手渡し、広島訪問を要請した。知事は「広島に来ていただき、平和のメッセージ、核兵器のない世界を目指すことを発信していただきたい」と法王に伝えた。

 湯崎知事は同日午後、ローマ法王庁(バチカン)でパロリン国務長官(首相に相当)とも面会。「広島は人類の力を悪い方向に使った結果としての破壊の象徴だが、平和、復興、繁栄、希望の象徴でもある」として、法王の広島訪問を改めて要請した。パロリン氏は「バチカンも平和を強く希求し、核兵器についても大きな懸念を持っている」と述べた。法王の広島訪問については、バチカン内に今が適切な時期なのではないかとの議論もあり、検討が進んでいるという。

 湯崎知事は「(法王の広島訪問について)希望を持てるのではないかという印象を受けた」と語り、北朝鮮などをめぐり核兵器必要論もある中、核廃絶を訴えていかなければならないと主張。「関心が高まっているときだからこそメッセージを聞いてもらえる」と述べ、法王の広島訪問の早期実現に期待を込めた。(ローマ=山尾有紀恵)