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 日本の写実表現をたどる絵画展「リアルのゆくえ 高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの」が平塚市美術館で開かれている。6月11日まで。

 会場の入り口正面に展示されているのは、日本で最初の洋画家と言われる高橋由一(1828~94年)の「鮭」。美術の教科書にも載っている名作だ。美術館によると、由一が衝撃を受けた西洋の写実表現は、娘の肖像画などを残した岸田劉生(1891年~1929年)らに引き継がれた。しかし「外光派」などが主流となるなか、写実を追究した画家たちは「時代錯誤」といわれ、冬の時代が長かったという。

 近年は再評価の動きがあり、絵画展では明治から現代までの写実絵画約100点を展示。土方明司館長代理は「表面的な描写にとどまらず、対象を見つめ内面まで描き出そうと格闘した画家たちを知ってほしい」。

 観覧料は同時開催中の斎藤文夫コレクション「浮世絵・神奈川名所めぐり」と合わせ一般800円、高校・大学生500円、中学生以下無料。浮世絵展のみは一般400円、高校・大学生200円。(遠藤雄二)