【動画】志古淵神社の神主役の交代式=福野聡子撮影
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 京都市最北端にある久多(くた)。山々に囲まれた約90人の小さな集落です。5月の節句の日、集落の中心にある志古淵(しこぶち)神社では、「あげもちぶるまい」と呼ばれる行事がありました。住民が担う神主役「神殿(こうどの)」の交代式です。春は行事も目白押し。4月末には久多の中でも「秘境」にある岩屋不動尊へのお参りにも参加しました。

緑の装束に身を包み

 「未熟なものでございまして、どうぞご指導よろしくお願いいたします」。5月5日、志古淵神社の仮屋で行われた「あげもちぶるまい」。神殿となった2人のうちの兄分、北中久永さん(55)があいさつしました。これから1年、8月の花笠踊を始め、お宮の行事をつかさどる重要な役を担います。

 志古淵神社には専任の神主はおらず、神主役の神殿は旧家の長男らでつくる「宮座」から選ばれます。宮座の役は「宮仕(みやじ)」、「大人」(次の神殿)、「神殿」、「古世(ふるせ)」(前任の神殿)があり、1年交代で務めているそうです。

 「あげもちぶるまい」なので、揚げたお餅をみんなで食べる……のではなくて、なごやかながら緊張感の漂う儀式。それもそのはず、この1年、宮座を担う顔ぶれが変わる節目です。お神酒がふるまわれ、前任の神殿の烏帽子が新神殿に渡されました。

 1974年発行の「久多の花笠踊調査報告書」(久多花笠踊保存会)によると、昔は「あげぶるまい」(烏帽子を渡す)と「もちぶるまい」(前任の神殿による指導など)の二つの行事に分かれていたとあります。今は5月の節句の日に一緒に行われます。行事が行われる仮屋には女性は入らない不文律があり、土間と窓からの撮影・取材です。

 祭礼の手順や所作は基本的に前…

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